循環器治療
当院は循環器内科や心臓血管外科を専門にした医師が勤務しており、合併症を併発する割合が比較的高いと言われている循環器に対する治療体制を有しています。
心臓カテーテル検査、経皮的冠動脈形成術(PCI)、下肢血管拡張術(下肢EVT)などの検査・手術を可能な限り24時間365日体制で行っています。
シャントケア
シャントトラブルの多くは狭窄と閉塞です。
当院では、毎週のシャント評価により、トラブルの早期発見に努めています。
異常を来している場合には、シャントCT・シャントエコーで確認し、狭窄には速やかにシャントPTAを実施し、完全閉塞を未然に防止しています。
また、閉塞時には血栓除去や再造設を実施します。他院からのシャントトラブルのご紹介にも、複数の医師で対応しています。
フットケア
全ての透析患者さんに対し日常的に、評価表を用いて足の評価を行い、爪切りやスキンケア、マッサージ、皮膚病の治療を行っています。
特に原疾患が糖尿病の患者さんは、末梢神経障害により痛みなどを感じないため、傷が生じていても気づかず、状態を悪化させてしまう危険性があります。
日常的なフットケアにより足の状態をチェックすることで、足のトラブル軽減に努めています。
定期的な検査
年間スケジュールを立て、定期的に採血、レントゲン・CT、各種エコー等の検査を行い、異常の早期発見・早期治療に努めています。
整形外科治療
やむを得ず症状が進行し、一部切断(amputation)が必要になった場合や、転倒による骨折等に対する手術も院内で実施しております。
手術後は回リハ病棟などに移り、透析を受けながら早期かつ集中的なリハビリテーションを実施し、患者さんの早期在宅復帰を目指します。
リハビリテーションの実施
透析治療は1日4~5時間を週数回行うため運動時間の確保が難しく、徐々に筋力・体力が低下してしまうことがあります。
また、透析中は血圧変動が起こる可能性があります。
当センターでは、血圧変動の防止や症状緩和、筋力・体力の維持増進等を目的に、透析中の運動を推奨しています。
さらに総合的なリハビリテーションが必要な患者さんには、透析開始前の時間などを利用し、全身の筋力トレーニングや歩行練習等を行っています。
栄養指導
長く安定した透析治療を続けていくためには、食事療法がとても大切です。
管理栄養士による栄養指導・相談を行っており、様々な制限があるなか、少しでも各々の嗜好に合うよう工夫しながら、無理なく食事管理ができるよう努めています。